地域社会との共存(海外)

01
CSV
GOOD ON ROOFSプロジェクト
途上国の電化率や教育水準の向上
02
SDGs
アグロフォレストリーの推進による
持続可能な植林管理の実現
03
CSR
インドネシアのスメル山噴火からの
復旧・復興に対する支援
01
CSV
Creating Shared Value

CSVとは?

GOOD ON ROOFSプロジェクトへの参加について(対象事業所:長尾物流センター)

GOOD ON ROOFSプロジェクトとは

世界的な脱炭素化の潮流により、企業には再生可能エネルギーへの転換が求められています。一方、アフリカをはじめとする途上国における電気普及率は依然として低く、未電化の学校も多く存在し、十分な教育を受けられない子供たちが多く存在します。GOOD ON ROOFSプロジェクトとは、このような社会的課題を解決すべく、一般社団法人GOOD ON ROOFSが主体となって、日本国内での再生可能エネルギーの普及とアフリカなど途上国の電化率や教育水準の向上を目指すプロジェクトです。
一般社団法人GOOD ON ROOFS ホームページ

弊社のGOOD ON ROOFSプロジェクトについて

弊社は、このGOOD ON ROOFSプロジェクトに参加しています。
長尾物流センター(香川県さぬき市)の屋根に、事業団体GOOD ON ROOFSが太陽光設備を設置し、当社が受け取る賃料の一部を寄付金としてお支払いします。 その寄付金を原資として、「アフリカをはじめとする途上国に、明かりを灯す継続的なCSV活動」が提供されます。
02
SDGs
Sustainable Development Goals

SDGsとは?

南海プライウッドは、持続可能な植林管理を実現するために、地域住民と共に農業の持つ力を信じ、その地域に見合ったアグロフォレストリーを推進しています。

南海プライウッドは、木材を利用する企業としての責任を考え、2006年よりカリマンタン島やジャワ島で植林事業に取り組んで参りました。その中で約7年で伐採が可能な早世樹種であり、マメ科樹木のファルカタ(学名:Albizzia falcataria インドネシア通名:センゴン)を選定し、現在はインドネシア東ジャワ州を中心に3拠点計26haで植林事業を展開しております。

第1期植林:課題の露呈

当社所有の植林地の内、マラン県ジョンボック村植林地(8ha)では2011年より植林を開始しました。当初は地域住民の雇用創出を考え、施肥や植栽、下草刈り、枝打ち等の管理作業に地域住民を雇用し、取り組んで参りました。しかしながら樹木の成長につれ、管理作業が少なくなり、それと共に雇用出来る住民の人数が少なくなるのが現状でした。

第2期植林に向けて:地域に見合った植林形態の模索

2018年に第1期植林の伐採後、第2期植林を始めるに際に、地域住民より植林地の植栽間を利用して耕作がしたいとの申し出がありました。
自分達の作物を耕作する為に耕耘、施肥、下草刈りする事はファルカタにも良いのではないかという提案でした。住民達も定期的に自家用、販売用の作物が収穫が出来、植林したファルカタの成長を妨げず食糧確保や現金収入に繋がる素晴らしい提案でした。
彼らが求めていたのは、一時的な収入を得る事ではなく、持続的な食料や収入の確保だったのです。
我々も彼らの提案に感銘し、どの様に直林地を地域住民に開放するのか、成長毎にどの様な作物を植えるのか、住民達と協議を続けました。
結果的にこの事業に賛同する住民約50世帯に対し、植林地を50区画に分け、抽選で住民達に振り分けました。また特に意欲のある住民に対しては2区画、3区画を担当して頂く事になりました。更に当社から住民が担当する区画にあるファルカタを伐採した際には、出材したボリュームにより市場価格の数%をインセンティブとして住民に還元する提案を行いました。
そうして2019年より、ジョンボック村における第2期植林がスタートされました。
第2期植林が開始されたばかりのジョンボック植林地(2019年)
植林されたファルカタの間に栽培されている落花生(2020年)

第2期植林の実施:ファルカタ植林が生み出したアグロフォレストリー

住民と協議し、ファルカタ苗木を植林後、1~2mの低木期は唐辛子、エシャロット、ニンニク、落花生等を植え、ファルカタの成長と共に、トウモロコシを植える事となりました。
南海プライウッドは、木材を利用する企業としての責任を考え、2006年よりカリマンタン島やジャワ島で植林事業に取り組んで参りました。その中で約7年で伐採が可能な早世樹種であり、マメ科樹木のファルカタ(学名:Albizzia falcataria インドネシア通名:センゴン)を選定し、現在はインドネシア東ジャワ州を中心に3拠点計26haで植林事業を展開しております。
トウモロコシと落花生の複合栽培(2020年)
エシャロット栽培(2020年)
植栽間に植えられたナピアグラス(2021年)
このファルカタ植林間に農作物を植えるメリットは、住民達が耕作地を手入れする事により、植林木の成長が促されるだけでなく、ファルカタというマメ科の樹木が持つ、ある特性を利用し、農作物の成長を促す相乗効果が見込める事です。
マメ科植物の根には根粒と呼ばれる器官が作られ、この中に根粒菌(バクテリアの一種)という土壌微生物が共生しています。根粒菌は大気中の窒素をアンモニアに変換し窒素固定を行います。植物の生育に欠かせない窒素を供給する働きをしています。
つまり土壌を肥やす働きがあるのです。

化学肥料のアンモニアは1000気圧という超高圧、500℃という高温のもとで窒素と水素の化学反応で工業的に作られますが、莫大なエネルギーを費やします。根粒菌はこの反応を常温常圧で、いとも簡単にやってしまう、まさに自然が創造した窒素肥料製造機なのです。
ファルカタの根にある根粒(根にある白い塊が根粒)
つまりファルカタの植林間で農作業を行う事により、その管理作業(耕耘、下草刈り、水撒き、施肥)により、ファルカタの成長が促され、その成長と共に、ファルカタの根粒により農作物に窒素肥料を与える事が出来る相乗効果を生んでいるのです。まさに理想的なアグロフォレストリーと呼べるのではないでしょうか。

このアグロフォレストリーに取り組み、まだ2年経ちませんが、ファルカタの成長は第1期植林時よりも良く、径は10㎝を超えており、樹高6mを超えるものも少なくありません。また住民達も積極的に取り組み、日々耕作に勤しむ姿が見受けらています。

当社と地域住民は、これからも協力し合い、持続的なアグロフォレストリーを続けて参ります。
03
CSR
Corporate Social Responsibility

CSRとは?

災害支援:インドネシアのスメル山噴火からの復旧・復興

2020年12月1日、2021年12月4日と一年の間に二度、弊社ルマジャン工場から北に15㎞離れた場所に位置するスメル山(3676m)において大規模な噴火が起こり、火砕流が発生しました。 火山灰が周辺村落を降り注ぐだけでなく、積もった火山灰が土石流となり村落に多大な被害をもたらす事態となりました。

弊社においては当日に支援チームを発足させ、飲料水、お米、インスタント食品、おむつなどの物資を用意し、軍隊及び警察、関係機関と連携し被害に見舞われた村落に物資の供給を続けました。また避難生活により衛生環境が悪化し、身体的にも精神的にも疲労していく中で、更なる新型コロナ感染拡大を危惧し、マスクやフェイスシールドなどの配布も続けました。  地域には弊社以外に企業と呼べる会社も無く、普段お世話になっている地域住民の安全に対する責任があるという意識で、従業員たちが自ら行動を起こし、活動を行いました。
PT.NANKAI従業員で発足した支援ロゴ
噴火した当日に物資を準備
関係機関との連携
軍隊との連携
マスクの配布
物資供給支援

地域支援

教育支援・社会的弱者への支援

弊社の工場付近には、多くの小中学校やイスラムの寄宿舎学校があります。地域の子供達を支援する為に定期的に学校を訪問し、資金的な支援だけでなく、子供たちが使う文具や学童机(自社製)の提供を行っております。
また、児童養護施設、高齢者施設、障碍者施設など社会的弱者の方々への支援も行っております。

新型コロナウイルス感染症への支援

2020年3月以降、インドネシアにおいても新型コロナウィルス感染拡大は深刻な問題になっており、特に2021年6月からの感染急拡大により、東南アジアにおいても、インドネシアは感染による死亡者数が最も多い国となりました。
その様な状況の中、職を失い生活が困窮する近隣住民も少なくありません。少しでもその一助になるべく生活物資を近隣住民に対して支援を行っております。
また、感染者に対する医療用酸素やボンベが不足し、医療崩壊に近い状況の中、保健局に対し酸素ボンベの貸与も行っております。